映画・テレビ

2010年4月20日 (火)

SiCKO

BSフジ「美奈子・玲子のシネマ☆パラダイス」でマイケル・ムーアの「シッコ」を見た。面白かった。他の作品を見ていないが、これはバラエティーだ。昔、「探偵ナイトスクープ!」で「中華鍋で衛星放送は受信できるか」という依頼があり、ほんの少しだけ受信していたが、普通ならここまでのところ、衛星アンテナで炒飯を作ってみせていたのに感心したことがあるが、あのノリだった。
唯一…、ラスト間近で、最強の反ムーア・サイトが管理人の妻が病気のためサイト運営がままならなくなった、との事実に対し、「これはおかしい。本当は安心して医療を受けることができ、彼の言論の自由は保証されるべきなのだ」として、1万ドル相当の小切手を匿名で彼に送った、というのだ。彼の妻はほどなく回復し、彼も以前と変わりなくサイトを運営できるようになった…というところで彼のサイトのワンフレーズが大写しになる“恥を知れ!″

うーん、やり過ぎ、のような気が。彼の横っ面を札束で叩くような。しかも匿名なので、彼はムーアと知っていれば受け取らずに、自分を買収しようとする奴だ、と書くだろう。おそらく映画で明らかにされた以上、もはや継続することも難しいだろう(寄附を返していれば別だけど)。
異国人の私としては、本編の医療問題以上に考えさせられた。自らの収入の一部を戦敵に与えて、戦うことのほうがフェアだと彼(ムーア)は考えたのだろうか。医療問題を抱えているのは反ムーアサイトの管理者だけではない。映画に登場した人々だって同じだ。なぜ、ムーアはこのサイトの管理者だけを取り上げ、寄附をしたのか。匿名で行った行為を、映画公開するというのはどういうことなのか。それとも全部「ネタ」なのか。

映画が終わってそんなことを考えていたら、フジの女子アナ二人が感想を述べていたが、「(ムーアが)ハリセンボンに似ていた」とか、「海外旅行に行く時には保険に入りましょう」とか、トンデモだった。こんな秀逸なドキュメンタリを2時間放映した後なんだから、少しは送り手として感じたことを話して欲しかった。

なぜか"Street Fighting Man"。

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2009年1月18日 (日)

だんだん‥

「『だんだん』がだんだんつまらなくなっている」なんて、できれば言いたくないようなオヤジギャグみたいである。
私にしては初期からよく見ているほうなのだが、SJのデビューから俄然つまらないことになっている。こういう業界の裏側が好きな私ですら退屈なのに、もともとの連ドラファン層は本当辛いのではないだろうか。

そもそも、私が初期からよく見たのは、藤村志保や夏八木勲といった渋い役者が良くて、マナカナの性格の良さ…そうな演技も好感が持てたからだ。京野ことみと男を別れさせるシーンなんか、秀逸だった。
ところが年明けからは、ほとんど出演者が演劇部レベルであり、円広志の芸能事務所幹部の演技は、何週にも亘る長~い「ノリ」にすら思えてくる。
ほとんど松江も祇園もシーンがなくなっている状態で、SJと石橋の若手5人に演技力を求めるのが無理だが、そこに円、Mr.オクレ、森久美子、せんだみつお。ひどい。強いて挙げれば正司花江だが、そんなに重要な役どころでもない。周辺の人間にもいろんな伏線を張ったのに、どれもそのままだ。

どっちみち芸能界で挫折し、めぐみは介護福祉士に、のぞみは再び芸妓に、石橋は伊武雅刀と離島で医者になり、弟はしじみ漁師になるけど、もう私たちは迷わない、だんだん、というオチだと読んでいるが、もうちょっと見せ場を作ってほしい。…円にツッコむとか…。

まったく関係ないけど再結成ウィンク。時の流れを感じますなあ。

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