アイ・ドント・ビリーヴ・ユー
世間はビートルズ来日50周年で盛り上がっているところ、ボブ・ディランがマンチェスター・フリー・トレード・ホールで伝説のライブをやってから50周年の話をしたい。
何が有名って、「ユダ!」と野次られて「アイ・ドント・ビリーヴ・ユー」「ユー・ライアー」とディランがやり返し、ライク・ア・ローリング・ストーンを勢いよく始める、という逸話だが、どの書物にもそう書いてあるけれども、数年前にこれには別解釈があることを知った。
出典を調べたがどうしてもたどり着かないので、自分のブログに書いておこうと思ったのだけれど。
この「アイ・ドント・ビリーヴ・ユー」というのはディランの曲名(この日すでに演奏済みである)のことで、「裏切り者!」と言われたことに対して「お前らなんか信じない」とやり返した、のではなく、次の曲名を「ライク・ア・ローリングストーン」と言うべきところ、間違えて紹介してしまったが、間違えに気づいたディランが照れ隠しに「このうそつき野郎!」と自分を揶揄した、というのである。この逸話がものすごく好きだ。
実際にこのライブを聴くと、ところどころ次の曲名紹介やっており、「ノー・ディレクション・ホーム」をよく見ても、真偽のほどはよくわからないが、こっちの逸話のほうがディランらしいなあ、と思うのですよ、私は。
だってこのライブを公式発売するときに、ブートと同じように「ロイヤル・アルバート・ホール」ってクレジット入れて出す人ですよ。
この人は、そういう逸話にノッかる人で、肯定も否定もしない人だと思うんだけどなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=yBIqWmbPdlk (1:50くらいから)
※出典は中山康樹著「超ボブ・ディラン入門」でした。う~ん。
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