2019年9月17日 (火)
2019年9月17日 (火) 愛知県名古屋市中区
0時頃、酔客で起きる。
ツイッターを確認したあと、今日のルートを振り返り2時20分。
あとはネットを見て3:30から1時間ほど寝る。
トイレを済まし、5:20出発。
地下鉄5:34の始発を待つが、地下ホームの蒸し暑さったらない。
たぶん、関東や関西では経験したことがないので、関東や関西では終電後に冷房を切ってないのではないだろうか。
極めて不快な状態ではあるが、ホームでは昨晩遊び疲れた始発待ちの若い人で溢れている。
久しぶりに電車に乗ると、少し胸焼けがする。
私は顔面神経のごく一部が切れていて、そのごく一部は未だに動かない。
医者曰く、切れた直後の対応が重要で、しばらくたってからでは修復のしようもない、とのことである。
美醜を気にする年齢でもないので致し方ないが、気のせい、に違いないのだけれど、こうやって毎日歩いていると、以前よりは少し動く「気がする」。
たぶん、逆側の神経も疲れているから、両方同時に動いていないだけかもしれない。
しかし皺の寄り方とか、わずかにいつもと違う気がする。
6:10桑名着。平日の6時だけれど、駅から浜まで人がいない。
しいて言えばゴミ出しの人に会うのだけど、このあたりのゴミ出しはゴミの種類ごとに曜日が違うのではなく、一度に出して収集場所でコンテナごとに分別をしている。面白い。
6:40、七里の渡し口。誰もいない。
7時過ぎ腹が減る。
思えば昨日の夕方マックから食べていない。
しかしガイド本によると、街道筋のコンビニはこのあと鈴鹿の手前までないようなので、Googleマップで探すと5分ぐらい街道を外れたところにある。
久しぶりのセブンでおにぎりと飲み物を買う。
8:45、さすがに歩き疲れたので関西本線朝日駅で休憩。
しかしここは無人駅で休憩できるようなところはない。
マップで探すと、駅を抜けて山側に行くとすぐに公衆トイレ付きの公園がある。
早く言ってよ。
このあたり、旧街道沿いは古くからの集落だけど、山側はニュータウンだ。
一時間に2~3本だけど、電車が近付くと、主婦や学生さんが結構集まってくる。
どんな地元なんだろう。
ずいぶん休憩して、9:20にリスタート。
あいかわらず今日も暑い。
毎日4本も5本もポカリか、水かと飲んでいたが、さすがにそれも飽きてきた。
10時頃、自販機で「キリンアミノサプリ」を買ってみる。これがうまい。
11時、2度目の休憩。海蔵川手前の多度神社横にあったベンチに座る。
気が付くと、少し座ったまま寝ていた。
思えば、毎日日の出とともに歩き出し、日没まで歩き、ネカフェでは3時間ぐらいの睡眠しかとっていない。
今回は特に暑さにやられている。
体の疲労もたまりつつある、4日目だ。
20分ほど休み、11:24広重の四日市ポイント。
この広重の絵は、なかなか趣き深い。
寒々とした川と浦の合流点で、強い風に煽られ、旅人は外套を強く纏い、笠を飛ばされている。
今では浦は見えないけれども、情緒がある。
実は上の写真、三滝橋ではない。海蔵橋だ。
実際の三滝橋からの風景はこちらだけど、どちらが趣きがありますか?
どちらも一緒?
12時、四日市中心部を通過する。四日市は子入道くん押しである。
ミニストップをやり過ごした際、しまった、ソフト食べればよかった!と後悔したが、すぐにまたミニストップが出てきてソフトゲット。
さらに1時間歩くが、さすがに暑さと疲れに参る。
13時、南日永のカヨーのそばに来る。
あそこには冷房も、昼食もトイレもある。少し寄り道しよう。
そう思ったが、カヨーは大型センター過ぎた。
もう、道路から駐車場を横切り、建物まで歩く元気もない。
しかたないのでその手前のシャディの自販機で水を買い、その駐車場で少し休む。
店の人、お客さんから不審な目で見られるので、少し休んでまた次の休憩できる場所を探す。
疲労はさらに困憊。
さらに30分後、近鉄四日市線の泊駅の待合室で休憩。
騙し騙し歩を進める。
13:49、追分。
ここで弥次喜多は左へ行ったのか。
今回の旅で迷ったのは、ここを右へ行くのか、左へ行くのか、だった。
広重を追うなら右、十返舎一九を追うなら左である。
しかし京都に帰る、という目的がある。
そこで今回は右に進路を取る。
日本橋から、広重の絵の場所プラス膝栗毛の描写を追ってみたが、後者を追うことは次第になくなった。
結局あの本の面白さは東海道を背景にした風俗の面白さなので、場所を追っかけてもしかたがないのだ。
さて、今日は追分で逗留する予定だったが、まだ4時間歩ける。
アミノサプリで補給しながら、歩を進めることにしよう。
でも次のネカフェはシャワーのない亀山になる。
ここから先、風呂に入れるのは鈴鹿までない。
何とか庄野まで歩けば、近くにJAが営業している銭湯がある。
しかしここからは本当にスパルタンだった。
道がバイパス沿いを歩くことが多く、ざらに30分ぐらいは休憩するところがない。
14:30、マックスバリュ采女店で少し涼む。
またアミノサプリを買う。
しばらく歩くと杖突坂という坂が出てくる。汐見坂以来だ。
なかなかの坂で、足が三重に折れる、という由来から三重県の語源とも言われている。
しかしこれでも、バイパス沿いを歩くよりはまし。
このあと、鈴鹿市に入るまでバイパス沿い。
しばらく地道を歩き、15:20、オークワ鈴鹿木田店でまた休憩を取る。
マックスバリュでも、店内では休めないようになっているので、涼んだ後は人気のない日陰のバックヤードで20分ぐらい休む。
16:10、石薬師。だいぶ暮れてくる。
宿場町の様相はまったくない。
写真の左側は駐車場になっていて、子供を迎えに来た車が長らく停まっていたが、動き出すのを待って撮影した。
すごくのどかな田畑を歩く。
なぜか露出が暗くてすみません。
しかしそれも束の間、またバイパス歩き。
おまけに歩道は雑草だらけ。
この夏、誰も東海道を歩いてないらしい。
終盤のバイパスは最悪。
20分ほど歩いて、16:48庄野着。
宿探索と写真は明日。一路銭湯を目指す。
ところが!ここで盲点があった。
マップでみると、ここから900メートルで12分の場所に温泉がある。
…しかし、誰も「平地」だとは言っていない。
しまった。しかしもう後戻りできない。
杖突坂よりキツい坂を登っていくが、坂のキツさよりも地元の車はカーブからビュンビュン飛ばしてくる。
車なら、わずか1分の区間だ。これ、帰り真っ暗になったら、大丈夫か?
17:10、何とか鈴鹿さつき温泉に到着。
到着するなり受付で「駅への交通手段は何かありますか?」と尋ねる。
「ない」。
おまけに、
「歩いて歩けないこともない」とのこと。
あんた、歩いたことあんの?
ここに来る人は、みんな車で来ている。せめて、タクシーの有無ぐらい教えて欲しかった。
ともかく、暗くなる前にと、急いで風呂に入る。
設備は良かったが、帰りが気になって仕方がない。
サウナで一緒になったおじさんに、JRへ出る方法を尋ねてみる。
受付よりは親切だが、やっぱり方法はないとのこと。
私の下心として「乗っていくかい?」を期待していたが、どうもダメっぽい。
ともかく暮れないうちに降りていくことだ。
17:37、駐車場で誰かに声をかけることも考えたが、無理そう。
薄暮の山中、すれ違う車はみな「人が歩いているよ!」という感じだった。
黒っぽい恰好をしていたので、運転手から早く気づいてもらうように手ぬぐいを振り回したり、あまり道端に寄り過ぎないようにした。
私よりも、私に気づいた運転手のほうが怖かったかもしれない。
何とか、峠を降りた。
そこからでも駅まではずいぶん大回りで、学生がトボトボ歩いている。
この辺はたいへんだ。
18:09加佐登駅を出て、18:19に亀山着。
すると、駅を降りたところにタクシーが。
今回は迷わずに乗り込む。
18:24、ネカフェイン。
ああ、たいへんな一日だった。
じっくり足を揉む。
重い荷物はもう限界なので、鈴鹿越えの前にGパンとか着ない服は送り返してしまおう。
荷造りをしていると睡魔が襲ってきて、19:30から22時まで寝てしまう。
おっと、晩飯を忘れていた。すぐそばの吉野家で鰻丼を食べ、またブースに戻る。
それから明日のルーティング。
庄野から始めてどこまで行くか。
関までは確実に行けるが、そこから山の中に入って戻ってこれるだろうか。
坂の下まで行ってバスで戻る手あるが、これも本数の少ないコミュニティバスだ。
新居の失敗もある。
今度は、歩いてカバーすることも難しい。
ふと、手元を虫が走ったような気がするが、気のせい?
23時、さっき荷造りした衣服類を持って受付に。
コンビニから発送するが、ガムテは貸してくれないらしいので、ネカフェに頼むと気持ちよく貸してくれる。
そこから今日の振り返り。
2019年9月17日 (火) 33.5キロ 58,768歩
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