2019年9月14日(土)
2019年9月14日 (土) 静岡県浜松市
5時10分浜松着。まだ暗い出発。浜松ほどの大都市でも、土曜の朝は静か。
駅前には地下街が広がっており、時折金曜の夜を遊びつくした若者の笑い声が響いてくる。
トイレ対策のため、夜から飲み物を控えていたが、セブンでトイレを利用してポカリスエットの大を買う。
前回もそうだったが、ともかくトイレ対策には頭を悩ます。
特に今回は高温が予想されていて、飲まなきゃ前回の掛川のように、熱中症の危険が出てくるし、飲めばトイレはついてくる。
しかし歩く道は公衆トイレはおろか、コンビニさえあまりない。
山の中ならどこでも用を足せる(どこでも、というわけではないかも知れないが)が、街中でうっかり立ちションでもしようものなら今の時代、通報されて逮捕されかねない。
というわけで、7時頃マクドナルド浜松高塚店でトイレだけ借りる。
ハンバーガーは食べなかったが、少し腹が減ったのでお握りを食べる。
片山さつきの地元なのだろうが、本当にポスターが多い。
ここを過ぎると国道と別れ、おなじみの旧道に入っていく。
歩き出して2時間半になり、さすがに疲れだしてきたので坪井東のバス停で休憩。
今回初使用のガーニーグーを足に塗る。20分ほど足を休め、また歩き出す。
ポカリスエットは一気に飲むとトイレが近づくので、少しずつ時間を置いて飲む。
トイレがないので、JRと並走している間は駅が近づくたびに駅に立ち寄る。
ところが、街道筋から駅入口となる角がわかりにくいところが多い。
8時半頃、舞阪駅を通過したがが、ここも結局行き過ぎてしまい、またバックすることになる。
このあたり、松並木がきれいで、いよいよ浜名湖を横断するのかな?という感じになる。
今日は温度は高いものの曇天で風があるのでまあまあ快適。
9時に本雁木着。予定よりは早い。
広重の絵のど真ん中には大きな島、あるいは山が描かれているが、実際の風景にはない。
弁天島にはホテルやマンションが立ち並んでいるのだが、開発か浸食で今のような姿になったのだろうか?
あるいは、これらの向こう側に山が見えたのだろうか?
広重の絵はデフォルメが多いが、当時おそらく弁天島は強く印象を残したはず。
今はほぼどこが地続きで、どこが島なのかもわからない。非常に残念。
うーん、いっそのこと北雁木ではなくて、もう少し進んだ場所から撮ったほうが、雰囲気があるかも。
どうすか?
9時半、残しておいたお握りをもう一つ食べて、JR弁天島駅を通過。
まだ9時半だがだいぶ暑い。駅前はホテルが数件並んでいるが、寂れ感が結構ある。
たぶん、景色も料理もいいのだろうが、「なぜ弁天島?」といったところなのだろうか。
外国人観光客も多いようだ。駅前のヤマザキデイリーでパンケーキを食す。
10時、新居駅。
朝5時に浜松を出て、12時頃新居関に着ければ、と考えていたが、読み違いだった。相当早く着いた。
新居の絵は、大失敗した。
やはり同じような試みをされているサイトを参考にさせてもらったのだが、その方も失敗されていて、
「この絵に近い写真を撮るなら、国道1号線で新居町駅を過ぎてすぐの橋からがベスト 」との情報に誘われて「すぐの橋」からの写真がこれ。
うーん、悔やまれる。広重の絵は、新井の渡しを描いており、右奥に陸地が見える。
もし「すぐの橋」 から見た絵だとしたら、舞阪方面に振り返った絵となるが、歩いた感じではむしろ逆で、舞阪方面から新居の方向を見た景色のほうが親和性が高かった。(もっとも、埋立地や近代的な大きな橋がなければどうかはわからないが)
「気になった風景はとりあえずシャッターを切る」は、前回の箱根の教訓だったにもかかわらず、初日からやってしまった。
明らかにこちらのほうが趣きがある(Googleマップより)。
10:24、想定よりも相当早く、新居関に到着。
弥次喜多は新居から二川までかごを使っている。ここは久しぶりに、コミュニティバスをつかうことにした。
ただ汐見坂が見たいのでそこまで。バスは12時前までない。
さて、コンビニもない。トイレはある。
日差しはどんどん強くなり、気温も上昇してきた。
もう暑いのでGパンを短パンに履き替える。半日にしてGパン却下。
新居関の資料館と、向かいに喫茶店と、「銘菓あとひき煎餅」がある。
ここはあとひき煎餅。
店の前まで行くが、日差しが強くて敷居が高い。あとでググったらなかなか美味しそう。これも失敗。
資料館に入って見学する気力もわかず、またポカリを買って休憩所で横になり、じっくりと足を休める。
コミュニティバスは本数が少なく、反対方向も11:26までない。
休憩所からバス停を見ていても、5分たっても10分たってもバスは来ない。
そういえば、歩いてきた道はバス道だったが、朝から一本でもコミュニティバスを見たか?
いや、見ていない。
11:40、恐る恐るバス停の時刻表を隅々まで見ると、小さな字で(運行日 月曜日〜金曜日)…。
…さあ、こんなところでじっとしてられない。
さっきまでこれはとても歩けない、と逡巡してた直射日光の中を、帽子を被って歩き出す。
あいにく街道筋は山裾の一本道で日陰もなく、これで風がなければ歩けなかった。
田んぼには不思議な鳥(たぶんサギ)がいたり、怖いぐらい大きな風力発電のプロペラが回っていたりと、集落を歩いているよりも楽しいが、なにせ暑い。
坂下には思いの外早く着いたが、喉がカラッカラ。
一気にペットボトルを飲み干す。
さあ、掛川以来、久しぶりの山道だ!と気合いを入れて熊鈴をリュックに付け、坂を登るもあっと言う間に終わる。
12:54 汐見坂。
13:13、愛知県に入る。
そろそろ腹も減ってきたが、何せコンビニがない。
やっとこさ旧街道を外れ、国道1号に合流して間もなくファミリーマートで休憩。
ランチパックやら甘いものを摂って15分休む。
さて、そろそろ二川が近づくが、広重の絵は…と確認したところ、二川付近ではなくて猿ケ馬場。
まずい。
行き過ごした。
今日二回目の失策。
加賀の境宿付近らしいが、今さら戻るわけにはいかない。
でも、絵の雰囲気を残した風景はあった。
案外、間違ってないのかもしれない。二川は三河国、境宿は遠江国だから。
気温29℃の中、ひたすら国道沿いに歩く。
のどが渇く。またまたペットボトルで水をガブ飲み。
14:30、たまらず日陰で休んでいると、トレッキングスタイルの女性二人が駆け抜けていく。
そんなことしたら死ぬよ。
15:30、二川宿。地元は盛り上げようとしており、観光客もチラホラ。
さてさて、当初の目的は達したが、どうしようか。
余力があれば一歩でも先に進んでいきたい。
今日の宿は豊橋岩田で、当初、二川から豊橋までJRを使い、そこから豊橋鉄道を使って宿に行くつもりだったが、確認したら東海道からそんなに離れていない。
一応分岐からも20分程度なので、ざっと1時間半か。
トイレを済まして、また歩き出す。
豊橋に近づくにつれ、住宅街になってくる。
下校の女子中学生が私のほうを見て、「こんにちは」と声かける。
あれはたぶん、「不審者にはこちらから声をかけよう」と学校で教えてるな。
16:37、伝馬町交差点到着。さて、ここから20分ぐらいで宿。
しかしもう少し歩き、豊橋鉄道の駅と交差する東八丁まで行けば、明日の朝は鉄道から始められる。
しかし始発がずいぶん遅かった。それまで宿でグズグズしていなければならない。
距離を稼ぐなら、ここから歩いて宿に行けば、明朝も日の出とともに歩き出せる。
…しかし今日は疲れた。もう宿までも、東八丁までも、どちらに歩くのも嫌だ。
明日、雨かもしれない。体調が悪いかもしれない。
いずれにせよ、時間に縛られないほうがいい。
結局、ここから宿に向かって歩き出す。
20分ぐらいかかって宿到着。
宿の前に王将が。よし、夕食にしよう!
炒飯と餃子。うまい。
店員に腕が真っ黒に日焼けしてるね、と言われる。
17:15、入店。
すぐにシャワーに入り、今日着た服の洗濯、ドライヤーまでかけて15分。楽勝。
ゆっくりブースで寛ぐが、Tシャツを絞ったときに親指が切れたよう。
アイスを食べ、オレンジジュースをガブ飲み。
18:30から23時まで爆睡する。
そのあと翌日1時まで振り返り。
9/14(土) 5:05-17:55 33.8キロ 61千歩
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