« 2019年4月30日 (火) | トップページ | 2019年5月 2日 (木) »

2019年6月11日 (火)

2019年5月 1日 (水)

2019年5月 1日 (水) 静岡県富士市


ちょうど元号跨ぎの時間帯にふと受付票を見ると、「入店 22:00」となっている。

明日の始発は6時27分なので、6時10分にここを出ればいい。

うん?6時に出ないと8時間料金に延長がかかってしまうのか?

フロントに出て、22時の店員を捕まえる。やはり起算は22時からで、朝の10時10分からではない。

夕方店員がそういう説明をしたことを話すと、謝罪があり、10分はサービスするとのこと。
10分70円ぐらいのことなので目くじらを立てるつもりもないが、これからも泊まることになるのでシステムをちゃんと聞いておきたかった。
 
一段落した後、マメの様子を見る。

昨日潰したところは薄皮ができ、また溜まっている。
結局、歩くと一緒なのだ。

このまま3時頃までうとうとする。

3時ごろからまた音楽を聞き、ルーティング。
明日は三島から歩いて、ここに戻ってきてもいい。

いろいろあったが、ここは辻堂よりは居心地がいい。
何なら部屋はこのままにして、歩いてきてもいいぐらい。

しかしもう少し歩けるなら、富士市には青葉通りにも快活があるので、そっちにも行ってみたい。

いずれにせよ、富士市を出発して富士市に帰ってくる計画だ。

10分サービスすると言ってくれたものの、早くから身支度を整え、6時前にチェックアウト。

礼を言い、他のお客さんは12時間ルールをどうしているのか聞いてみる。

客によるようで、パックとの併用で逆算して再入店する客もいるし、半分で区切る客や、短時間で先に精算する客もいる様子。
12時間経つとやっぱり夜中でも声をかけるが、寝ている様子だとそこから10分毎にまた声をかけに行くらしい。

最初に対応してくれた店員も、この人も、あの外国人店員も、快活のシステムが複雑だっただけで、なかなか対応としては彼ら感じよかったあ。
今回ベストかもしれない。

靴ひもを一から結び直し、出発。
駅に着くとすでに外国人が3人ほど話しながら電車を待っている。休みなのだろう。

もう一人、旅人らしき人が英語で話しかけてくる。

「岳南江尾へはここから乗るのか」とのこと。単線でホームも一つしかないので、次の次の電車だよ、と教える。

この旅、数少ない触れ合いなので、岳南江尾に何しにいくのか聞いてみる。
私の英語が拙いせいか要領を得ず、登山か?と聞くと、まあそんなところ、という返事。
6:27に吉原行きにみんな乗り込むと、彼も一緒に乗り込んでくる。違う違う、次、と声をかける。

201905010626

吉原駅の連絡が良く、すぐに東海道線に乗り換える。南米系の女性が大きく足組みして座っていて、非常に車内を移動しにくい。

6:57三島着。
駅前のローソンを通りがかると、三島のローカルフードの認定コロッケ!とあるので入ってみるが、1個も置いていない。

あきらめて、おとといトイレを借りたファーストキッチンのモーニングに期待してみる。
しかし店が、というか交差点が見当たらない。

一昨日はかなり暗くなっていたので、交差点がもっと繁華な印象があったが、行き過ぎてしまっていた。

ファーストキッチン。ここも開店は10時から。
…市の中心部のファストフード店は、モーニングやってないのかよ。

ここでの朝食はあきらめて、二日ぶりに旧街道を歩きだす。

天気はまずまず。
腹が減っては戦ができないので、セブンで物色する。

しかし地元と違って、本当に品数がない。一口にセブンと言っても充実度は各地で異なるのだ。
 
胃痛はだいぶ良いが、ここは野菜と乳酸菌を取るべくシャキシャキレタスサンド(本当は野菜ミックスサンドが食べたかった)とヨーグルトシェイクを買う。


沼津の広重ポイントは川岸からなので、行き過ごさないよう、旧街道が川に沿うタイミングで堤防に上がったりする。
でも雰囲気が違う。天気はずいぶん良くなっている。

ここはヤマケイの地図では三園橋交差点あたりをポイントとしている。

三園橋を渡って東側を向くと、おお、なかなかいい感じ。

5010850Photo_12

帰宅して調べていたら、広重の絵には「三枚橋」が描かれている。

タイトルも「黄昏図」で夕陽が描かれている。ということは、これは西側を描いたもの。

2

(ストリートビューから)

うーん、今一つ。
狩野川以外に往時を偲ぶものが何もない。
三枚橋が映っているわけでなし、両側の林もまったく残っていない。

東側の風景も十分魅力的だが、無粋なマンションが建っていて残念。

道は沼津市中心部に入る。
三島から歩き始めてほぼ2時間なので、8:50、川廊通りのマンションとマンションの間にあった広場で休憩。

足指はかなり痛いし、血豆もできているので、どこか薬局を見つけてマキロンとバンドエイドを買い込むことにする。

再び歩き始めると、このあたりは昨日の朝のコインランドリーのそばで、商店街と交差する。

またまたラブ・ライブが目に飛び込んでくるが、人は少ない。

このあたりは港町で、おいしいものがいっぱいありそう。

街道は海に沿った住宅街に入るが、どうも世間は新元号元日ということで、何かテレビでも式典を行っているので人通りが少ないのかも。

10:18クリエイト沼津大諏訪店がいい具合にあり、マキロンとバンドエイドを安価で購入。
ICOCAも使える。少し涼む。

セブンに寄ってトイレを借り、キットカットを探すがいちご味の袋入りしかない。
買う。

この海岸沿いの街道は長かった。日差しも強かった。

11時、三島神社境内で休憩。
休憩できるような場所はないが、遊具や切り株があるのでそこで休む。

老人会がゲートボールで盛り上がっている。
この人たちは平成も令和も関係ない。
若い人間はいったいどこへ。

さて、原の広重ポイントは富士がまともに描かれていて、今日のように富士があまり姿を現さないと特定が難しい。

原が近づくにつれソワソワする。

愛鷹山が富士の右に描かれているので、まだ進まないといけない。

街道は住宅街で、アパート越しに裾野が見える。
思わず、勝手にアパートの階段を登り、共用廊下から北側の風景を写真に収めてみる。

201905011140

11:47、原駅前に出たとき、そこから北側がジャストポイントだった。思わずスマホを落としてしまった。危ない危ない。

5011150 Photo_13

 

13時にセブン‐イレブン 富士市中柏原店でトイレ休憩。
昼食は摂らず、アイスコーヒーを飲む。

東田子の浦を過ぎ、14時頃から雨が降り出してくる。

まだ2、3時間は歩くことになると思うので、このまま折り畳み傘で行くのか、それともポンチョに着替えるのか悩むところ。

雨は本降りになってきて、15時に新幹線とバイパスが交差する高架下で休憩。
雨が凌げる。
バリカーの骨組みに座るが、車の人はどう思ってたのだろう。

ちなみに、あとで地図を見て驚いたが、この高架を旧街道に折れずに200メートルそのまま進むと、昨日の今頃いたゆで太郎だった。

快活のそばの交差点名が「左富士」となっていて、富士市は結構どこでも左に富士が見えるところがあるんだなあ、ぐらいに思っていたが、今朝出発した場所に9時間近くかけて戻ってきたことになる。

後から思えば、この日もこの快活に止まってもよかったのかもしれない。

また歩き出して、左富士神社からは…左も右も工場。広重ポイントとしては非常に残念。

201905011505

もっと残念だったのは、北上した交差点に名残りの松があり、ここがむしろポイントらしいことだった。

5011510 Photo_14

…富士が見えないから結局一緒だけどね。

しばらく進んで、岳南電車の「吉原本町」駅を越えると宿場町跡に商店街が伸びている。

伸びているが相変わらず閑散としている。

201905011530

アーケードがありがたい。

JRの吉原駅より相当離れているのに、なぜこんなところに宿場町が?
いや、逆に、宿場町から相当離れているのに、なぜあんなところに東海道線の吉原駅が?
静岡はここ以外にもそんなところがいくつかあったが、いろいろ背景があるようであった。

旧市街なのである。

宿場町を抜けるころに、吉原名物「つけナポリタン」の店があり、昼を食べていない私としては食指が動いたが、うーん、ちょっと勇気いるなあ。

沼津の喫茶店といい、なんか今回の旅にそういう出会いを求めていないことに気付く。

アーケードが終わるが雨は一向に止む気配がなく、折り畳みでも厳しくなる。
でももう少し。

朝の歩き開始はいちばん早くて5時なので、17時より早く宿には入りたくない(上限が12時間コースなので)。
まあ、朝遅れたら一緒なのだけれど。

地図を見ると、もう少しのところにかっぱ寿司がある!
ここで昼夜兼用で飯食って、時間調整して、雨宿りしよう。そう考えると気力が戻ってくる。

雨だと、傘をさしていることもあって、街道の両側にあるものがどうでもよくなってくるのでよくない。
ただただ歩くことだけが目的になってしまう。

ようやくかっぱ寿司があるはずの高島交差点に到着するが、ないとわかった時の落胆たらなかった。
今すぐ新幹線に乗って帰京しようかと思うほどだった。

足は痛いし、雨は降るし、まだ歩かなければならないし…。

周りをよく見ると、スシローがあった(何じゃそりゃ)。
気を取り直して一目散に歩く。
実はこの時、街道の東西南北を無視してしまったので、再び戻るときに迷ってしまうことになる。

16:16入店。祝日でも、16時台はまだ空いている。
はじめて知ったけれど、一人で入ってカウンターに座っても、隣の1席は空けてくれる。
なぜならオーダーのカラーは2席で1色となっているので、一人の人を詰めると、オーダーのすしの色分けができないからだ。
だから二人で行くと、すぐ隣に他人が詰めてくることにはなる。

16:44まで、のどぐろだの、トロだの、うなぎの蒲焼だの上級メニューを頼む。

たぶん私のミスだけど、えびアボカドが案内放送があったのに来なかった(たぶん、来た時には目の前だったのを疲れてて見逃した)ので店員に言うと、気持ちよくまた作って持ってきてくれた。
(見逃したのも、あとで一周回って戻ってきた)。

201905011607

7皿をおいしくいただき、退店するときに足元を見ると折り畳みを持ち込んだので水浸しにしてしまっていた。
店員に詫びながら出店。

あと15分もあれば今日の宿に到着できる算段だったが、店を出ると完全に東西南北が狂ってしまった。
疲れもあったと思うが、高島交差点で泣きそうになる。

全部山と渓谷社の本が悪い。この本、ページによって北の方向が異なるうえ、五差路にかっぱ寿司もなければ、川沿いに王将もない。

なんとか正常を保とうと、グーグルマップと旧街道GPSを頼りに(いずれも真上が北)ルートに戻り、また細い分岐に入ると夫婦連れに会う。
どうもこの雨の中、旧街道を行っておられるよう。

しばらく同じように歩き、私は宿に行くために総合庁舎北交差点で街道を外れると、お二人は急に不安になられたようだった。ごめんなさい。

17:20入店。
対応はあまりよくない。
伝票をもらうタイミングでシャワー(有料)に入りたい旨言うと、
「すぐに入ってくれ、30分で出てくれ」とのこと。

いったんブースに荷物置くぐらい案内してくれよ。
ジュース一杯ぐらい飲ませてくれよ。
こっちは雨の中一日歩いてきたんだぜ。

ブースの番号はわかっていたので、靴だけスリッパに履き替えて、荷物ごとシャワー室に転がりこむ。

腹が立ったので、足指の貼り替えも洗濯も全部30分でやってやることにする(笑)。

シャワー室のゴミ箱に今日のゴミや、剥がしたバンドエイドやらで山盛りにした挙句、エアサロまでしてやった(笑)。

本当にスッキリして、ミニッツメイドをガブ飲みし、ジーンズ以外に今日着たものをブースの中に干す。
カド部屋なので、隣に遠慮なく壁にかける。

今日のニュースを見ながら、足の指の大きいマメから水を抜き、全体を消毒、一本一本バンドエイドをしっかり巻く。

非常に寛ぐ。
今日はもう夕食も取っているし、エスプレッソとアイスクリームを食べながらネットを見たりしたあと、20:30から22時頃までウトウト眠る。


そのあと今日のまとめとルーティング。

5/1(水) 6:10-17:20 26.8キロ 46千歩

|

« 2019年4月30日 (火) | トップページ | 2019年5月 2日 (木) »

東海道」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。