祝50周年!“The Whitest Album”
サージェント・ペパースに続いて、今年はホワイト・アルバム50周年エディションが出そうな勢い(にもかかわらず、先にイエロー・サブマリン公開50周年で動きがあるのが気になるけど…アップル商法は読めない…)。
このアルバムについて前から気になっていたのが、ジョージ・マーティン曰く、「曲数を減らしてスーパーアルバムを作るべきだ」「14~16曲に絞って集中しよう」というアドバイスだ。
当時のビートルズが聞く耳をもたなかったのは、誰も自分の作品を犠牲にしようとはしなかったからだ、とはよく言われることだけれど、それだけではなくて、アップルでのビートルズ第一作、というのもあったんじゃないだろうか。
アップルは絶対成功させなければいけなかったし、するはずだったし、しかも自分たちの作品で、「自由になるための」レーベルを立ち上げたのだから、今までどおりの作品を呈示するつもりはなかったはなかったんじゃなかろうか。
でも、もし仮に1枚にまとめるとして、ちょっとやってみたらめちゃめちゃ簡単だった(私見ですが)。
まず、
①ジョンとポールの曲数にバランスを取り、ジョージとリンゴを最低1曲ずつ入れる。
②ソロ・レコーディング、それに近いものは外し、グループ作品を優先する。
③「レコーディング・セッション」の記述で、グループが力を入れてレコーディングを行ったものを優先する。
そうすると、以下のとおり。
A面は、
Back In The U.S.S.R.
Ob-La-Di, Ob-La-Da
While My Guitar Gently Weeps
Happiness Is A Warm Gun
I'm So Tired
Blackbird
Rocky Raccoon
B面は、
Birthday
Yer Blues
Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
Sexy Sadie
Helter Skelter
Cry, Baby, Cry
Good Night
簡単。あまりにすっきりし過ぎて、これ、本当はアタリじゃないか?と思ったぐらい。
トータル・タイム44分22秒。当時のビートルズって、だいたい1枚30分台なんですね。
Abbey Roadだけ47分もあるけど、I Want You もちっと削って、Her Majesty も削って、メドレーも、もうちっと整理したら収まる(何のために)。
ポール6曲、ジョン6曲、ジョージ、リンゴ1曲ずつの14曲。
曲順は、いろいろやってみたけど(できるだけジョン、ポールで続かない、とか)、もう耳なじみなのかもしれないがオリジナル通りが一番しっくりくる。僕も年取って、根気がなくなったのかも(笑)。
悩ましいのは②の条件で、Blackbirdは入れてしまったが、ストリングスまで入れたMartha My Dear とか、Honey Pieとか、Mother Nature's Sonとか、ポールの楽曲群はすごくて、ちょっと取り付く島もないという感じだった。
Rocky Raccoon は残ったけど、このあたり異論のあるところかも。
上記をオリジナルに、本当のオリジナルをディレクターズ・カットとして30曲を聴いてみると、発見することもある。
でも、やっぱり彼らには30曲2枚組で、豪華付録を付け、真っ白なジャケットでエンボス加工をし、ナンバリングを入れなくちゃだめだったんだ。
…何せタイトルは “ The Beatles ” だからね。
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