「LEDED」(後編)
(前編から)
①THE TRAIN KEPT A ROLLIN’ (69/7/6,NEWPORT)
②I CAN’T QUIT YOU (69/7/6,NEWPORT)
③HOW MANY MORE TIMES (69/5/19,BOSTON TEA PARTY)
④COMMUNICATION BREAKEDOWN (70/1/9,RAH)
⑤WE’RE GONNA GROOVE (70/2/25,HELSINKI)
⑥BRING IT ON HOME (70/9/4,LA FORUM)
⑦CELEBRATION DAY (71/9/9,HAMPTON)
⑧OVER THE HILLS AND FAR AWAY (72/10/9,OSAKA)
⑨SINCE I’VE BEEN LOVING YOU (72/10/9,OSAKA)
⑩THE SONG REMAINS THE SAME (73/3/24,OFFENBURG)
⑪ROCK AND ROLL(FRAGMENT) (75/2/12,MSG)
⑫HEARTBREAKER (73/3/24,OFFENBURG)
⑬NO QUARTER (77/4/28,CLEVELAND)
⑭ACHILLES LAST STAND (77/6/21,LA FORUM)
⑮STAIRWAY TO HEAVEN (75/5/18,EARL’S COURT)
⑯HEARTBREAKER-WHOLE LOTTA LOVE (73/7/28,MSG)
⑰-WHOLE LOTTA LOVE (73/3/21,HAMBURG)
⑱-WHOLE LOTTA LOVE (73/7/28,MSG)
⑲THE SONG REMAINS THE SAME (77/6/21,LA FORUM)
⑳HEARTBREAKER (80/6/21,ROTTERDAM)
⑪2回目の来日公演に手を出した’59少年は友人からデストロイヤーと
ネブワースを借り、80年のヨーロッパに手を出し、さて、次は…と思案した結果、手を出して来なかった75年に手を出したのだった(ダラス)。
で、MSGが聴いてみたくなったのだけれど、これはもうベストテイクとは言えないかもしれない。
なぜなら“驚異の音源”フライング・サーカスがリリースされても、依然として私はこの音源が好きなのだ。MSG独特のハコの音、ボンゾのドンシャリした音、ジミーのラウドなギター。
ああ、ZEPのライブが始まったな、という感じがする。なぜかこっちの音源(ジャンプレッグ)のほうがワクワクする。オーディエンスのほうがアラが目立たないのかも?
なぜなら“驚異の音源”フライング・サーカスがリリースされても、依然として私はこの音源が好きなのだ。MSG独特のハコの音、ボンゾのドンシャリした音、ジミーのラウドなギター。
ああ、ZEPのライブが始まったな、という感じがする。なぜかこっちの音源(ジャンプレッグ)のほうがワクワクする。オーディエンスのほうがアラが目立たないのかも?
ご友人に配布したテープはここでA面が終了。
⑫またまたハートブレーカー。これは要らなかったかも。
何かオッフェンブルグを1曲にするのも気が引けたのか。今ならこの曲の代わりに75年のダラスかヴァンクーヴァーから1曲持ってきているかも。
しかし絶好調であることは変わらず、ロバートも歌えているし、ソロはバッハもフィーリン・グルーヴィーもやってる。
⑬デストロイヤーの前の日。
75、77年は(79も?)3時間コンサートだが、この辺、やっぱり時代を見誤ったかもしれない。それに相当消耗している様子も伺える。
そんな中、アコースティックで遊んだりとか、この曲で遊んだりとか、モビー・ディックで引っ込んだりするのに加えて休憩タイムも設けてる。
この曲ではナットローッカーをやってて、ジミーも乗っかってきたりしている。休憩半分、お客を煽っているのかもしれない。ジョンジーの才能がよくわかるバージョンでいいテイク。
⑭これは悩んだ。いろいろ探した。結論はベストはなかった。あまりうまくいっている日はないのだ(笑)。
結局エディの日になったが、今は満足している。この日特有の緊張感が伝わってくる。
⑮これは最初から決まっていた。アールズコートの2日目。この日も私にしては珍しく、イミグラントを買ったあと、タランチュラも買っている。
何をもってベストテイクとするのかは難しい作業だが、このテイクの訴求力は著しい。ソロにおける3人は熱演だ。ジミーもソロに迷っていない。
この日だけではないが、ソロの最中にロバートも入ってくる。“Join, Join !”と叫んでいる。
⑯さあ、ここからアンコール。アンコールと言えば2回目のハートブレーカー。73年USAツアーはボンゾ導入のハートブレーカー。
「オフィシャル化された」などと言ったが、正確にはオフィシャル化されたのは初日で、私がセレクトしたのは2日目。イントロのボンゾは毎日違う。この日はハイハットから始まる。ゾクゾクする。
この曲、結構その日のジミーの調子に左右される。それが先に書いたようにアンコール曲となる時とそうでない時の違いなのかもしれない。
そうでない時は、勢いだけで弾いている(というか、弾けていない)。
MSG3日間は、どの日も丁寧だ。強弱がついている。リズム隊も好調。私にはわからなかったが、このソロの途中で弦が切れているという説もある。
そのまま、流れで「胸いっぱいの愛を」。
この曲。ボンゾも然ることながら、ジョンジーのベースにぶっ飛ぶ。最終日はぶっ飛び過ぎ(80ベルリンもね)。
最終日もものすごく良くて悩むところだけれど、結局映画もサントラも初日を選んだ理由がなんとなくわかる。それでも私は、この曲は2日目を選んだ。
ところがそれに飽き足らず、途中にハンブルグのジェームズ・ブラウン・タイムを織り込んでみた(⑰)。
最初にこの部分だけ聞いたときは驚いた。この人たち、いったい何やってんだろう、って(笑)。でもこういう音源に接すると、たまらない。
73年のヨーロッパだからこそ、残せた音源だと思う。
もともとfragmentなので、⑯に戻る(⑱)。
⑲言わずとしれたエディ。
⑳で最後はやっぱりハートブレイカー。
ラスト・ツアーからチューリッヒ。これも2つ音源に手を出したが、名演は音源が違っても熱が伝わってくるようだ(①と⑪は惜しいけど…)。
熱は伝わるが、4人とももう、⑫や⑯のような7年前の鬼気迫る感はない。
でも紛れもなくツェッペリンだ。思ったとおりの運指ができなくても、目指すところは伝わってくる。お互い刺激しあっている。これはもう、聴く方の頭の中で再構成してやるしかない。それはまた、ボンゾが生きていたら、というのを想像してみることと、変わりない作業かもしれない。
この日は、この曲も含めての好演で、昔から大好きな一枚。
⑫またまたハートブレーカー。これは要らなかったかも。
何かオッフェンブルグを1曲にするのも気が引けたのか。今ならこの曲の代わりに75年のダラスかヴァンクーヴァーから1曲持ってきているかも。
しかし絶好調であることは変わらず、ロバートも歌えているし、ソロはバッハもフィーリン・グルーヴィーもやってる。
⑬デストロイヤーの前の日。
75、77年は(79も?)3時間コンサートだが、この辺、やっぱり時代を見誤ったかもしれない。それに相当消耗している様子も伺える。
そんな中、アコースティックで遊んだりとか、この曲で遊んだりとか、モビー・ディックで引っ込んだりするのに加えて休憩タイムも設けてる。
この曲ではナットローッカーをやってて、ジミーも乗っかってきたりしている。休憩半分、お客を煽っているのかもしれない。ジョンジーの才能がよくわかるバージョンでいいテイク。
⑭これは悩んだ。いろいろ探した。結論はベストはなかった。あまりうまくいっている日はないのだ(笑)。
結局エディの日になったが、今は満足している。この日特有の緊張感が伝わってくる。
⑮これは最初から決まっていた。アールズコートの2日目。この日も私にしては珍しく、イミグラントを買ったあと、タランチュラも買っている。
何をもってベストテイクとするのかは難しい作業だが、このテイクの訴求力は著しい。ソロにおける3人は熱演だ。ジミーもソロに迷っていない。
この日だけではないが、ソロの最中にロバートも入ってくる。“Join, Join !”と叫んでいる。
⑯さあ、ここからアンコール。アンコールと言えば2回目のハートブレーカー。73年USAツアーはボンゾ導入のハートブレーカー。
「オフィシャル化された」などと言ったが、正確にはオフィシャル化されたのは初日で、私がセレクトしたのは2日目。イントロのボンゾは毎日違う。この日はハイハットから始まる。ゾクゾクする。
この曲、結構その日のジミーの調子に左右される。それが先に書いたようにアンコール曲となる時とそうでない時の違いなのかもしれない。
そうでない時は、勢いだけで弾いている(というか、弾けていない)。
MSG3日間は、どの日も丁寧だ。強弱がついている。リズム隊も好調。私にはわからなかったが、このソロの途中で弦が切れているという説もある。
そのまま、流れで「胸いっぱいの愛を」。
この曲。ボンゾも然ることながら、ジョンジーのベースにぶっ飛ぶ。最終日はぶっ飛び過ぎ(80ベルリンもね)。
最終日もものすごく良くて悩むところだけれど、結局映画もサントラも初日を選んだ理由がなんとなくわかる。それでも私は、この曲は2日目を選んだ。
ところがそれに飽き足らず、途中にハンブルグのジェームズ・ブラウン・タイムを織り込んでみた(⑰)。
最初にこの部分だけ聞いたときは驚いた。この人たち、いったい何やってんだろう、って(笑)。でもこういう音源に接すると、たまらない。
73年のヨーロッパだからこそ、残せた音源だと思う。
もともとfragmentなので、⑯に戻る(⑱)。
⑲言わずとしれたエディ。
⑳で最後はやっぱりハートブレイカー。
ラスト・ツアーからチューリッヒ。これも2つ音源に手を出したが、名演は音源が違っても熱が伝わってくるようだ(①と⑪は惜しいけど…)。
熱は伝わるが、4人とももう、⑫や⑯のような7年前の鬼気迫る感はない。
でも紛れもなくツェッペリンだ。思ったとおりの運指ができなくても、目指すところは伝わってくる。お互い刺激しあっている。これはもう、聴く方の頭の中で再構成してやるしかない。それはまた、ボンゾが生きていたら、というのを想像してみることと、変わりない作業かもしれない。
この日は、この曲も含めての好演で、昔から大好きな一枚。
※ ※ ※ ※ ※
さて、いかがでしたか。
冒頭で「今聞いてもこのリストアップが変更になる可能性はあまり考えられない」と書いたけれど、どうですか。
この20年間に新たに出回った音源で、あれを入れるべき!とかあったら教えてください。
さて、いかがでしたか。
冒頭で「今聞いてもこのリストアップが変更になる可能性はあまり考えられない」と書いたけれど、どうですか。
この20年間に新たに出回った音源で、あれを入れるべき!とかあったら教えてください。
それにしても、ボンゾには驚きしかない。当時、200前後の音源を聴き返したとき、モビー・ディックで決して飽きることはない。929がリストにないが、入れるとすればこの日のモビー・ディックを入れたい。ルイス・レイの著作にも“most imaginative drum solo ever recorded”と書かれているが、“imaginative”かどうかは別として、“unique”であることは間違いないと思う。トイレ行ってスッキリしたあとだし。
(逆にレイン・ソングだけは、なぜか苦痛だった。ボンゾの出る幕もほとんどないけど…。)
今更ながら、ツェッペリン・サウンドというのはボンゾが主導していて、死去による解散というのは致しかたなかったと思う。
選曲はハートブレイカーが3曲も入っているのにイミグラント・ソングが入っていないとか、死にかけてが入っていないとか、いろいろある(まあ、死にかけてはスタジオ・テイクが一番いい)。
巷では、929の超絶サウンドボードが1曲1曲出し惜しみされ、高価で販売されている。まったく食指が動かないが、ジミー・ペイジはデビュー50周年でいろいろ世に出す、と言っている。ぜひぜひ、部屋の一角を占めているブート群が無効化するようなリリースを期待したい。
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