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2013年5月 3日 (金)

『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第1回「マッカートニー」

Mac久しぶりに更新しようと思ったら、ココログの入り方すらわからなくなっていた。危ない。

このアルバムを買ったのは今から40年近く前で、“John Lennon/Plastic Ono Band ”と同時に買った。今思えば、ジョンとポールのソロ第一作を同時に買って聴く、というのは、その後の自分の40年の人生を振り返ると示唆的ではある。

“Junk ”1曲のためだけにでも買う価値はある、とのレコード会社の喧伝もあり、ともかく、アビィ・ロードの痕跡を見つけたいという衝動で、当時の私としては大枚を叩いて、LP二枚買いをした。
このアルバムを入手するまえに、すでに“Maybe I'm Amazed ”は「ジェームズ・ポール・マッカートニー」で、“Momma Miss America ”はビート・オン・プラザのテーマ曲で知っていた。でも「問題の」“Hot As Sun ”や“Teddy Boy ”はビートルズの未発表曲として知っていたから、興味津々だった。

なんか唐突に始まって唐突に終わる“The Lovely Linda ”でいきなりズッコケたが、まあ、これがすべてではある。40年間にいろいろブートやらオフィシャルやら聴いてきて、ずいぶん印象も変わったものの、結局デモテープなんだな、これは。前にも書いたが、“All Things Must Pass ”が出るまでは、誰もビートルズとカブるようなことは意識的に避けていた感がある。このアルバムにアビィ・ロードの痕跡を発見しようとすることに無理があったが、それでも、“You Never Give Me Your Money ”や“She Came in Through the Bathroom Window ”の匂いはそこここにプンプンする。ひょっとしたら逆に、この2曲のほうが「マッカートニー臭」がするのかも知れないが…。

いずれにせよ、アルバムを完成させなければいけない脅迫観念で作ったアルバムではなく、何曲か録音してたら「ジョンもリンゴもジョージも出してるしなー(ヨーコとの実験、センチメンタル・ジャーニー、電子音楽の世界)、もういいや、アルバムにしちゃえ」って何曲かインストやら足して形にした感がある。でもそれでもこの水準のものができる、っていうのは凄い。プラシーボ効果かもしれないけれど。

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