『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第8回「ロンドン・タウン」
オーヴァー・アメリカ以降はやめてもよかったけれど、調子がいいのでもう少し続ける。
うーん、なかなかシャレオツなジャケットが数枚続いたのに、なぜかデニー・レインだけ合成画像みたいなジャケット。大減点。象徴的だね。
オーヴァー・アメリカで頂点を極めて、少し腰据えてアルバム作りをしただけあって、音はなかなかよい。でもオーヴァー・プロデュース、かもしれない。
やっぱり、前作から2曲ぐらいはこっちに入れて、ロンドン・タウンのコンセプトを統一すればよかったのに、と思ってしまう。そこはかとなーくバンド・オン・ザ・ランみたいなアルバムを狙った、というか最終的に3人になったからかもわからないが、ポールで行きたいのか、ウィングスで行きたいのか、でも結局ポールでしょ?というツッコミも予想される中、そこを混ぜてしまうとレッド・ローズ・スピードウェイやワイルド・ライフのようなことになってしまう気がする。
前作でいうところの“ Warm And Beautiful ”や、本作の“I'm Carrying”なんかはなあ…。“Famous groupies”や“Name and address”なんかは前作に入れたほうがいい気がする。そのかわり、“San Ferry Anne”と“She's My Baby”をこっちに入れて欲しい。タイトルに「ロンドン」を入れながら、“Children children”“Deliver your children”“Don't let it bring you down”のような土の匂いのする曲が散りばめられているし、“Cuff Link”なんか収録してはいけません。それ以外の曲は抜群にいいです。
| 固定リンク
« 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第7回「ウィングス・アット・ザ・スピード・オブ・サウンド」 | トップページ | 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第9回「バック・トゥ・ジ・エッグ」 »
「Paul」カテゴリの記事
- 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第9回「バック・トゥ・ジ・エッグ」(2013.05.10)
- 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第8回「ロンドン・タウン」(2013.05.10)
- 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第7回「ウィングス・アット・ザ・スピード・オブ・サウンド」(2013.05.09)
- 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第5回「バンド・オン・ザ・ラン」(2013.05.07)
- 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』リマスター記念 ポールのアルバムについて 第4回「レッド・ローズ・スピードウェイ」(2013.05.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント