ジーンさん。
3月のボブのライブの時の会場配布物に、FM.COCOLOのものがあって、ライブ前にしこたまビックリしたのだが、なんとジーン長尾さんが4月限定で番組を持つことが書いてあった。これは今から始まる9年ぶりのライブに匹敵する驚異で、一緒に配られたゲイリー・ムーアや、ましてやジェフ・ベック来日の驚きなど、容易に凌駕するものだった。
11年ぶりである。前回のボブの来日より久しぶりである。ニュージーランドに永住する、ということで番組を降りたので、実質的な引退だった。私が中学の頃から知っているのだから、ボブ歴と変わらない。
というわけで1ヵ月、夢中になって聴いたが、やっぱり、良かった。何がどういいんだか、うまく説明できないのだけれど、たぶん、技術的なものをもっていらっしゃるんだろう。個性なのかもしれないけれど。
11年経って多少声に艶を増してはいらっしゃるが、相変わらずサラっとしつつ、適量のコメントを挟むのはうまい。例えば谷口キヨコさんも長いこと聴いていて、何で長いこと聴き続けてるんだろうなあ、と思うけど、別に面白いことなんか言わなくても、滑舌、高低、メリハリ、リズムは非常に聴きやすい。情報紹介なんか聴いていると、よくわかる。彼女の特徴的なところ、表現ぶりや、例えばキーワードをメロディに載せてみたり、突如崩して関西弁にしたりとか、そんなところがよく真似られている気がするが、実は彼女自身、声が高いこととセットで短所を長所にしている技術のようにも思えるので、誰でも真似できるものではないんだろうな、と思ったりする。
ジーンさんの場合は、やっぱり英語の発音がキーポイントかな。そう考えたら男性DJで発音、というと小林克也しか浮かばない。クリス・ペプラーもいいんだけど、なぜか気分がすぐれない時にはやっぱり聞けない。この、気分がすぐれない時に聞ける、というのはすごく大きい。メッセージがしつこくなく、また浮きすぎない。声の好き嫌いもあるのかもしれない。やっぱり、よくはわからないが、とにかくいいのだ。
最終日に、「ラジオの前にいる皆さんには、私の声しか届きませんが、番組というのは優秀なディレクターやミキサーさんといったスタッフがあって作られています。」とおっしゃっていたが、コンビネーションにもあるのだろう。
11年前よりネットも回線も進化してるんだから、ジーンさんにはニュージーランドからぜひ続けていって欲しい。
それにしても、FM.COCOLOのテコ入れとして「オーバー45のためのホール・アース・ステーション」というコピーを使用している。なぜに昭和40年生まれまで?だからといって昭和20年代もあまり相手にしているとは思えないのだけど、60年代から80年代の音楽を中心にかけるとしたら、そこで生まれた人では広く、そこで青春を過ごした人では狭い感じ。私は聴いてます。
ジーンさんのYou TubeもPod Castも何もなかった。でも、やっぱりこれでしょう。
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