鳥人。
今年のM-1はパンクブーブーの勝利に終わったが、今年はなかなかの熱戦だった。
ナイツはさすがで、ちゃんと去年から修正をしつつ、自分たちの漫才を貫いた。番組終了後に紳助が言った「上手い4組」は明らかに決勝3組とナイツだし、トップバッターという不利な状況にもかかわらず申し分ない出来だった。いかんせん、個人的にはボケ4分は辛い。
南海キャンディーズも凄かった。紳助の「下手4組」には入るが、初めて本気の静ちゃんを見た。この4年でまったく別人のようだ。二人とも、思うところはいろいろあったのだろう。正直、ここまでやるとは思わなかった。
東京ダイナマイト。やはり取りにきた。ただ、後半ところどころノリが長すぎるところも感じた。もう少しハチミツ二郎がキレてもいいような気も。
ハリセンボン。序盤の躓きもさることながら、春菜のツッコミの単調さからか、中盤からは既視感から別のことをずっと考えていた。仮にハリセンボンが、サンドイッチマンのネタをやったとしたらどうだろう。伊達のような、「イカツイ」というキャラがフリになるほど、春菜のキャラはフリにはなってはいない。サンドイッチマンの笑いは、「イカツイ」というキャラを惚けて徹底的にコケにする。はるかのボケも相変わらず力無く、ここは静ちゃんを見習って欲しいところである。彼女らはバラエティ馴れしてしまった感があるが、初めてイロモネアに出た頃のインパクトが懐かしい。今回最下位であるが、一番M-1対策していないように見えたので、当人たちは凹んでいるだろうが、それも仕方ないところである。
笑い飯。あまりにぶっちぎり過ぎて、コメントがない。直後のコメントも興味深い。
ハライチは、笑い飯の直後ということを考えると健闘した。ナイツで「ボケ4分は辛い」としたが、ハライチのノリ4分も辛い。最後のツッコミの頃には、声も枯れてしまい、オチが弱くなっていた。ただ、こういうハライチの芸風というのは笑い飯のWボケと同様、オリジナルであり、これは貴重なことだと思う。あるあるネタをやる芸人よりは好きだ。
モンスター・エンジン。うーん少し早かったのと、展開は単調だったかもしれない。カウス師匠が開口一番「ガラが悪い」と言ったのは意外だった。芸には大切なことなのだ。効果音などでわかりにくいが、確かにお客さんは引いたのだろう。
パンクブーブー。ちゃんとM-1対策しており、いつもよりテンポアップしていた。技術力が頭一つ抜き出ていると感じた。
NON STYLEもさすがだと思った。確かに紳助が言うようにラスト1分は少し驚いたが、何よりも過去のチャンピオンが再挑戦するには、優勝した時と同じスタイルではダメなのだな、と感じた。さらにハードルが上がるのだ。数年前にフットボールアワーが再挑戦した時にもそう思った。
さて、問題の最終決戦。一部には笑い飯じゃないのか?との声もあるが、審査結果については毎年物議を醸すところ(第1回から)。勢いは3組とも横一線だった。紳助は「いいネタを2つ用意するのは難しい」と言った。ネタ、笑いの数、技術とすれば、「勢い」は笑いの数かもしれない。
私は、極めて消極的だが、最終決戦は「パンクブーブー」の技術を落とすわけにはいかない、と感じた。ネタ:パN笑、笑いの数:横一線、技術:パN笑としたら、やっぱりパンクブーブーになるのか。笑い飯優勝はドラマだが、これは今年にはじまったことではない。
敗者復活で爆笑を取った残り9組もぜひ見たい。そうすれば、紳助に「下手4組」と言われた4組が「吉本枠」などと揶諭されることもない、と思うのだけれど。
| 固定リンク
「まったく関係ない話」カテゴリの記事
- 「カメラを止めるな!」を止めるな!(2019.02.09)
- アレルギーの免責を求めよ(2012.07.21)
- 間違っている(2010.06.07)
- When The World Was Young(2010.05.23)
- ジーンさん。(2010.05.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント