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2008年8月29日 (金)

女性の落語家

先日TVを見ていたら春風亭小朝が出ていて、女性の落語家が成立しないのは、男の馬鹿を語れないからだ、というようなことを言っていた。男は真剣に風呂をのぞこうとして大怪我をしたりする話を笑いにするが、女はそういうことをしないし、思いつめて相手を刺したりする。

私の誤解に基づくものかもしれないが、ちょっと小朝氏にはがっかりした。こんなに10代のころから天才と言われた人が、言うようなことなのか?と思った。いや待てよ、この人はそれだけに凄い毒舌を吐くことがあるから、今回も裏を返せば女性落語家を励まそうとしているのか、などとも考えた。

「男の馬鹿を語れない」、というのはなんだかもっともらしい解釈ではあるが、こんな第三者的な物言いはやめて欲しい。落語界の名実ともに大御所なんだから、もっと批判をするべきである。男性が男性社会の中で男性に受ける話を作り、それが後々引き継がれてきたことを、「馬鹿が可愛いのは男だけ」などと括って欲しくない。女性落語家は、女性だからわかる女性がもっとも腹から笑える噺を作り、それは例えば男がクスリとしなくても、女性にしかできない噺を女性に向けてやるべきだとなぜ言わないのだろう?

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